韓国旅行での決済カード完全ガイド:クレジット、デビット、WOWPASSの賢い使い分け

こんにちは。去年、2週間の韓国周遊旅行に行ってきました。今年もすでに韓国旅行の予定が3回入っています。
今回はパスポートの次に大事な必携の決済手段について、実体験をもとに詳しく解説します。「クレジットカード」「デビットカード」そして現地プリペイドカード「WOWPASS」の3つを実際に使い比べた結果をお伝えします。
私の旅行スタイルは買い物メインではなく、食事と移動が中心。ホテル代は日本で予約・決済済みで、高額の現地支払いはほぼありません。
各カードの特徴と実体験
クレジットカード(VISAなど)
実際に使ったかもしれない場面: 高速バスの支払いなど
メリット:
- 日本円決済なので両替不要
- 海外旅行保険やポイント還元がある
- 大きな支払いに安心
デメリット:
- 為替レートに1.5〜2.2%の手数料がかかる(明細に明記なし)
- 少額決済や市場、タクシーなどで使えないことが多い
- 明細が後日届くため、家計簿管理が面倒
実体験談:

実は2週間の旅でクレジットカードは一度も使いませんでした。
家計簿をずっとつけている私にとってあとから金額が変わることが煩わしく、明細を見返すのが手間だったからです。
デビットカード(日本の銀行発行)
実際に使った場面: 大型スーパーのセルフレジ(夜食・お酒など)
メリット:
- 即時引き落としなので家計管理がしやすい
- ATMで現金引き出しも可能
- クレジットより手数料が若干安い
デメリット:
- 為替手数料がかかる
- 市場や屋台、タクシーでは使えない場合が多い
- セルフレジでエラーが出ることもある
実体験談: スーパーなどでは便利に使えましたが、

WOWPASSのほうがもっと使いやすかったな・・
WOWPASS(プリペイドカード)
実際に使った場面: コンビニ、地下鉄、バス、屋台、市場の惣菜屋、タクシーなど
使い方: 韓国の到着後、評判の良い両替所で日本円をウォンに両替し、WOWPASSにチャージして使用
メリット:
- チャージ時のレートが確定し、あとから変動しないため安心
- T-money機能で交通もスムーズ
- 市場やタクシーなどクレジットやデビットカードが使えない場所でも利用可能
デメリット:
- チャージの手間がある
- 現金を両替して持ち歩くリスクがある
- 1年未使用で口座維持費がかかる可能性あり
実体験談: 市場やタクシーで「クレジットカードはダメ」「WOWPASSはOK」と言われることが多く、WOWPASSのありがたさを実感しました。
クレジットカードの海外手数料について
手数料は必ずかかる?
海外利用時は必ず為替レートに1.5〜2.2%程度の手数料が含まれています。これは明細に「手数料」としては書かれていないことが多く、実際のレートに含まれている形です。さらにカード会社によっては別途「海外事務手数料(0.2〜2%程度)」がかかる場合もあります。
国内利用との違い
国内利用は日本円決済なので、為替手数料はありません。ただし、分割払いやリボ払いでは別途利息が発生します。
クレジットカードブランド別手数料比較表
カードブランド | 為替手数料(目安) | 海外事務手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
VISA | 約1.6〜2.2% | 2.2% | 世界シェアNo.1、手数料はやや高め |
MasterCard | 約1.6〜2.2% | 2.2% | VISAとほぼ同様の手数料体系 |
JCB | 約1.6〜2.2% | 1.6% | 日本発ブランド、日本人向けサービス充実 |
American Express | 約2.0〜3.0% | 0〜2.0% | 手数料高めだが海外旅行保険が充実 |
Diners Club | 約2.0〜3.0% | 0〜2.0% | 高級志向カード、手数料は高め |
※手数料はカード発行会社により異なります

現地通貨と日本円、どちらで払う?
現地通貨を選ぶのが原則(DCCの回避)
支払い時に「現地通貨 or 日本円?」と聞かれることがあります。これは「DCC(Dynamic Currency Conversion)」という仕組みで、日本円を選ぶと不利なレートが適用されがちです。「現地通貨(Local Currency)」を選ぶのがベストです。
実際の差額イメージ(例:10,000円分をウォンにした場合)
手段 | 適用レート(例) | 受け取るウォン |
---|---|---|
明洞の両替所 | 1KRW = 0.108円 → 1円 ≒ 9.26ウォン | 約 92,600ウォン |
Sony銀行デビット | 1円 ≒ 9.15ウォン | 約 91,500ウォン |
クレジットカード | 1円 ≒ 9.00ウォン | 約 90,000ウォン |
WOWPASS現地チャージ | 1円 ≒ 9.20ウォン | 約 92,000ウォン |
🔎 差は最大で 2,600ウォン(約270円程度)。でも毎回積み重なれば大きな違いに。
注意点とリスク
- スキミングなどの被害
不審なカードリーダーや見慣れない端末には注意。可能であれば自分の目の前で決済処理してもらいましょう。 - 使う予定のカード会社に海外利用通知
長期間の旅行や高額利用がある場合は、カード会社に「海外で使う予定」を事前に伝えておくと、利用停止リスクを防げます。
おすすめの事前準備
- メイン・予備のカード2枚以上を持参
- PINコードの確認・再設定
- 利用明細をアプリやWEBで即確認できる設定
- カード会社の連絡先を控えておく
「支払い時(カード会社が処理する日)」の為替レートが適用されます
詳しく説明すると…
❶ あなたが海外で買い物をした日(=利用日)
この時点ではまだ「仮の金額」が記録されます。
実際に日本円でいくらになるかはまだ確定していません。
❷ カード会社がその取引を処理した日(=売上確定日、通常1~3日後)
この日に、国際ブランド(VisaやMastercardなど)が定めた為替レートが適用されます。
→ このレートが実際の請求額に使われます。
ポイント
- 購入日ではなく、売上確定日(数日後)のレートが使われる
- 円高・円安によって、購入時の感覚と請求額がズレることがある
- 海外利用手数料(1.6〜2.2%)が別途加算される
補足
カードの明細に載る「換算レート」は、レート+手数料込みの金額になっていることがあります。
正確なレートを確認したい場合は、各カードブランドの公式サイトで「通貨換算ツール」を使うと便利です:
デビットカードでも基本的には「為替手数料」ではなく「海外事務手数料」として設定されており、カード会社や銀行の事務処理コストという位置づけになっています。海外利用を多く予定している場合は、手数料率の低い銀行のデビットカードを選ぶか、海外利用に特化したカードを検討するのがよいでしょう。
家計簿管理者が語る:なぜクレジットカードを使わなかったのか
家計簿をつけていると、あとから明細が変動したり、手数料が見えづらいクレジットカードは管理が大変です。実際に旅中に使った金額と、後日請求される金額にズレがあることが多いので、「これ何に使ったんだっけ?」と確認に時間がかかります。
利用シーン別:3つのカードの使い分け表
利用シーン | クレジットカード | デビットカード | WOWPASS | 備考 |
---|---|---|---|---|
ホテル・航空券予約 | ◎ | △ | × | 日本で事前決済が基本 |
高速バス | ○ | ○ | ◎ | WOWPASSがスムーズ |
地下鉄・バス | △ | △ | ◎ | 交通系プリペイドが最適 |
スーパー(セルフレジ) | × | ◎ | ◎ | デビットは即時引き落としで便利 |
市場・屋台 | × | × | ◎ | クレカ・デビットは使えないことが多い |
タクシー | × | × | ◎ | WOWPASS対応タクシーが増加中 |
コンビニ・カフェ | ○ | ○ | ◎ | どれでも使えるが手数料に注意 |
記号の意味: ◎=最適 ○=使える △=条件付きで使える ×=使いにくい・使えない
為替レートと手数料の仕組み
[現地通貨での支払い]
↓
カードブランドの為替レート(例:1ウォン=0.09円)
+約1.5〜2.2%の「為替手数料」
↓
カード会社による海外事務処理手数料(0〜2%程度)が加わる場合あり
↓
最終的な日本円請求額が確定
(明細に手数料は明記されないことが多い)
まとめ:韓国旅行での賢いカード使い分け術
韓国旅行の際、WOWPASSは現金よりも安心で使いやすい現地プリペイドカードとして非常におすすめです。クレジットカードは大きな支払いに便利ですが、小さな支払いや交通、市場での利用はWOWPASSのほうが断然ラクでした。
デビットカードは使える場面が限られますが、スーパーやコンビニなどの中程度の買い物には向いています。
おすすめの組み合わせ
- メイン決済:WOWPASS – 日常の食事、交通、買い物に
- サブ決済:デビットカード – スーパーなどの中規模な買い物に
- 緊急用:クレジットカード – 大きな支払いや緊急時に
あなたの旅行スタイルに合わせて、上手に使い分けてみてくださいね。素敵な韓国旅行をお楽しみください!