今日の一枚:遥かなる桜島
今日は、以前描き上げた水彩画「桜島」をアップします。
デジタルではなく、紙の上で色が混ざり合う瞬間を楽しみながら描いたアナログの作品です。
旅の原点 水彩で描いた、燃えるような桜島
実はこの絵、ちょっとした「事件」から生まれたんです。
輪郭を描いた水性ペンのインクが、後から乗せた水彩の水分で予期せず溶け出し、赤色の絵具と混ざって流れてしまいました。
この絵の主役は、空へと溶け出すような濃密な赤と紫です。計算して描くのではなく、紙の上で色が勝手に混ざり合い、予期せぬ表情を見せる。
その『偶然』を楽しみながら、桜島の生命力を閉じ込めました。
あ、失敗した!とその時は焦ったのですが、皮肉なことに、それがまるで山肌を伝う「生々しい溶岩」のように見えたのです。
自分の計算を超えて、ペンと水が勝手に描き出した桜島の鼓動。
意図しなかったからこそ、この山が持つ荒々しいエネルギーが、私の技術を超えて紙の上に現れてくれたのかもしれません。
旅も、そして人生も、予定外のハプニングが一番面白い景色を見せてくれる。
この「流れた赤」を見るたびに、そんなことを思い出します。

制作メモ
- 使用画材: 水彩画(アナログ)
- サイズ: F3(273mm × 220mm)
- 制作時間: 現場で下絵、帰宅してから色を入れました。
- 意識したポイント: 空に広がる力強い紫と赤。
水彩ならではの滲み(にじみ)を活かして、桜島の圧倒的なエネルギーと、そこに流れる空気を表現しました。

制作のきっかけ・吉野公園で感じた「島」の姿と、恩師の思い出
この絵を描いた場所は、鹿児島市の吉野公園です。
子どもの頃によく訪れていた場所でしたが、大人になって久しぶりに足を運んでみると、そこには驚くほど雄大な景色が広がっていました。

桜島って、こんなに大きかったっけ……
改めて見つめると、それは単なる山ではなく、海にどっしりと鎮座する「島」なのだと、その力強さを肌で感じました。
実はこの場所は、かつての恩師がスケッチの場所として選んでくれた思い出の地でもあります。
吉野にお住まいだったその先生も、今はご高齢のため引退されました。
この絵を描きながら、先生に導いていただいた日々のこと、そして先生が愛したこの風景のことを、静かに思い出していました。

故郷の雄大な「島」の姿と、私を導いてくれた恩師への感謝。
そんなたくさんの想いが、水性ペンのハプニングと共にこの一枚に重なっています。
かなり前に描いたものですが、今見返しても筆を動かした時の感覚を思い出します。
旅から旅へと続く前に、自分の原点である鹿児島の風景を見つめ直したくてこの絵を選びました。
手前の緑と荒々しい山の対比は、今の私の「旅への意欲」そのものです。
一般的に桜島といえば『青い空とグレーの山肌』を思い浮かべるかもしれませんが、私の目には、内側に秘めた情熱が空に染み出したような、この濃い紫と赤が本物の桜島に映りました。
この色は、私の胸にある『挑戦への火』でもあります。
思い通りにいかない滲みも、そのままを受け入れて一枚の絵にしていく。
それはどこか、予定調和ではいかない『旅』そのものに似ている気がします。
✨ 最後に・・
この絵を見ていただき、ありがとうございます。 私は「65歳からの世界一周」という夢に向けて、小さな一歩でも積み重ねながら準備を続けています。

旅先でスケッチをしながら世界を巡り、その土地の空気を絵に残して、ここで皆さんと共有できたら—— そんな日を静かに思い描いています。
描いた当時の私と、世界一周を夢見る今の私。同じ絵を見つめていても、感じるエネルギーの強さが違います。昔の自分が残した筆跡が、今の私の背中を押してくれる。絵を描き続けてきて良かったと思える瞬間です。
年齢に関係なく、ゆっくりでも前に進めば必ずどこかに届くと信じています。 そしてこの活動が、「旅に出たい」「夢を持ち続けたい」と願う誰かの背中をそっと押せる存在になれたら嬉しいです。
皆さんにとっての『原点の風景』はどこですか? 迷った時に立ち返りたくなる場所があるというのは、新しい一歩を踏み出す勇気をくれますよね。
今回の作品はココナラでも出品しています。 高画質データの印刷や商用利用をご希望の方は、ぜひこちらをご利用ください。 あなたの応援が、私を次の目的地へと連れて行ってくれます。
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